図1で肝臓周囲に腹水があり(※),拡張した右側小腸はgaslessで,図7〜図13で腸間膜の濃度上昇を認める(▲)ので絞扼性小腸閉塞を疑う(ER16の解説を下記再掲).closed loopであることを証明できれば確定診断となるので図16のAと1から追跡すると,図7の大文字Pと,図6の17はbeak signを示し(↑)閉塞する.図7と図8で虚脱した小腸(SB)があり,少し距離をおくが図9のaはbeak sign(↑)を呈して拡張し始め図3のzへ進展する単純閉塞の小腸でありclosed loopが証明された.壁の造影は単純閉塞の腸管と比べやや減弱しているが,壊死との診断は微妙な所見である.絞扼性小腸閉塞と正確にCT診断され手術となった.約40cmの回腸が索状物(band)により絞扼され壊死に陥っていた.
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