右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ2 RESIDENT COURSE 解答 【症例 RR 9】

右側結腸憩室炎.Diverticulitis of right colon.






右側結腸(A:上行結腸、C:盲腸)は図12までで,図13の1〜図13の5は正常虫垂である.図3〜図10で上行結腸が壁肥厚を示し,図6と図8で憩室を認め(↑),図6〜図8で周囲脂肪組織の濃度上昇があり(△),憩室炎である.TI:回腸末端.









参考症例(Plain CT,右側結腸憩室炎):37歳男性.前日からの右側腹部痛と発熱のため来院.体温:37.8℃,右下腹部に限局した圧痛がある.
右側結腸(A:上行結腸,C:盲腸)は図12までで,回腸末端(TI)は図7から始まる.図10で正常虫垂(白矢印)が描出されており,虫垂炎ではない.右側結腸は図2〜盲腸末端まで浮腫性に肥厚を呈し,数個の憩室(↑)を認め,図4〜図10で後腹膜筋膜の肥厚(▲)と脂肪組織の濃度上昇(△)を示し,憩室炎である.7日間の抗生物質投与で症状が消失した.図Aが注腸造影で,憩室(↑)が描出されているが,興味深いのは虫垂にも2個の憩室(白矢印)を認めることである.















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