外傷(Trauma)シリーズ10 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 46】

骨盤損傷 IIa.pelvic fracture with active bleeding.







図1で腸骨骨折(↑)と坐骨骨折(白矢印)を認める.図5〜図12の↑が腸骨骨折で,図5と図6で仙腸関節損傷を認め(▲),図13〜図15では寛骨臼骨折(白矢印)を示している(坐骨骨折部は省略).図9〜図19で左側骨盤腔に血腫(※)を認め,子宮背側に少量の腹水(膀胱内尿よりやや高吸収域だからおそらく血性腹水)がある.図10〜図20の△はextravasation(造影剤の血管外漏出)であり,活動性に出血しておりTAE目的の血管造影の適応である.血管造影でextravasation (図A:△)を認め,コイルで塞栓した(図B:▲).翌日のCTでextravasationを認めなかったがHbは8.0g/dlに低下し,以後4単位の輸血を要した.














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  【参照症例】   1. 日本外傷学会 骨盤損傷分類2008

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