文献考察:1)十二指腸損傷 CTにて早期診断が可能であった外傷性十二指腸後腹膜破裂の1例
Author:吉川武志(三豊総合病院), 末光一三, 豊岡伸一, 羽藤慎二, 梅里和哉, 加地充昌, 白川和豊
Source:日本腹部救急医学会雑誌(1340-2242)18巻7号 Page1055-1058(1998.10) 追記:頻度は腹部外傷の4%前後.十二指腸穿孔(腹腔内,後腹膜腔内)と壁内血腫とに分けられる.腹腔内穿孔は腸管内容物が腹腔内に漏出するので受傷直後より腹膜刺激症状が明瞭であり,遊離ガス像も高率に証明されることから診断は比較的容易である.後腹膜穿孔では受傷直後は腸管内容物が後腹膜腔に限局しているため腹膜刺激症状が弱く,初期の症状や検査値には診断根拠となるような所見に乏しいことが多い.
文献考察:2)3B
Carrillo EH, Richardson JD, Miller FB. Evolution in the management of duodenal injuries.
J Trauma. 1996 Jun;40(6):1037-45; discussion 1045-6. Review.
PMID: 8656463 追記:手術中に十二指腸およびTreitz靱帯周辺にbile,blood,bubbles(ガスバブル)を発見したら十二指腸穿孔を疑い十二指腸を十分に授動して検索すべき.
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