図4と図5で膵体部に大きな断裂(↑間)があり,膵周囲から下方にかけて大きな後腹膜血腫(※)を形成している.図5〜図8の△と図6〜図8の▲はextravasationであり,2ヶ所からの活動性出血の可能性を意味する.出血量(計算法は下段に再掲)は図3の膵周囲で300ml,図6〜図14までの血腫(※)は簡単な体積計算をする.平均的な図9で8×15cm,さらに×9スライス=1080mlで,合計1380mlとなる.図5のIVCが虚脱しており,膵損傷に伴う大量出血によるhypovolemic shockである.T:膵尾部,B:膵体部,H:膵頭部.緊急手術で膵体部の完全断裂と離断面からの活動性出血(2ヶ所の出血部位かどうかは記載なし)を認め,止血し膵体尾部・脾臓合併切除が施行された.
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