外傷(Trauma)シリーズ3 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 15】

空腸穿孔 IIa×2.Perforation of jejunum, AAST grade II












図1〜図7の空腸(▲)は壁肥厚を呈し,図8と図9で造影効果を受ける腹膜(△)は腹膜炎を示唆する.図9と図10で脂肪組織の濃度上昇(↑)を認め,図13で腹水がある(※)ので消化管穿孔を疑い5時間後にCTの再検査をすべきである.








12時間後は,図15〜図25までの空腸の壁肥厚に変化はなく,図26〜図29で造影効果を受ける腹膜(△)の範囲が拡がり,図23〜図29では脂肪組織の濃度上昇(↑)は拡大している.図22〜図24,図26〜図28で腹水(※)が出現し,図30〜図34の骨盤腔内の腹水(※)は増量している.図32と図33の▲は腸管内容物の可能性が高く,消化管穿孔を強く裏付ける所見と考えるべきである.エコー下に腹水を穿刺採取し,胆汁を含む混濁した腸管内容物を確認して手術となった.Treitz靱帯より約80cmと90cmの部位,2ヶ所での穿孔を認めた.














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