下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 2】

S状結腸憩室後腹膜穿孔retroperitoneal perforation of sigmoid diverticulum








前腹壁直下に遊離ガスを認めない(画像省略).この症例では図5の下行結腸1から順行性に肛門側へ追跡した方が理解しやすい.比較的短いS状結腸は図16の12〜図17の18で,図16の19から直腸となる.大腸の走行が決まれば自然に図7〜図17の△は腸管外に排出された糞便ということになる.下部下行結腸かS状結腸の穿孔だが,図16,図18と図19のS状結腸に憩室を認め(↑),S状結腸憩室穿孔を強く疑う.下行結腸は腸管外糞便により前方へ偏移しており後腹膜穿孔の可能性がある.手術で下行結腸からS状結腸背側の後腹膜腔に糞便と血腫の貯留を認めた.Hartmann手術を行った.病理:perforated sigmoid diverticulum.









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