下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 4】

S状結腸穿孔.perforation of sigmoid colon








ガストログラフィン注腸造影後のCTだから大腸の追跡は容易だし,造影剤の腸管外漏出が明白である.図1で前腹壁直下の遊離ガスがあり(↑),▲は肝及び脾臓周囲の造影剤である.図3と図4の▲,図7〜図14の▲もすべて腸管外の造影剤である.図16の1の直腸から逆行性に大腸を追跡すると図2の35の下行結腸となるが,図4の33から頭側は造影剤を含んでいないので直腸から図5の下行結腸32間のどこかでの穿孔である.手術でS状結腸穿孔が発見され,穿孔部閉鎖と横行結腸に人工肛門を造設されたが,原因は宿便性か特発性か不明である.









 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】