その他(Miscellaneous)シリーズ8 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 37】

S状結腸軸捻転.Sigmoid volvulus








図1はcoffee bean signを示すが,下記症例LE31の解答欄で記載したFreeman-Dahl signとしての収束部位は右下にあり(図1:↑),典型的なS状結腸捻転の画像ではない.CTで確認してみよう.図1のガスで拡張した腸管は肝臓の前面を超えて横隔膜下まで拡がっており,図2のA1が頂点部の近くである.図3の2から肛門側は上行と下行を繰り返し,さらに図14の38→図15の39→図16の40,41と右側へ進展し図14の43で閉塞しそうだ.図3のBは下行し図11のJと図12のKでbeak sign(▲)を示し,図14のM あたりで閉塞するものと思われる.図21の直腸R1は上行し,図14の8で閉塞し,となりの43に連続するものと思われる.図6の下行結腸D1は図11のD6と図12のD7でbeak sign(△)を呈し閉塞する.従って図2のA1から始まる腸管はclosed loopを形成しており,下行結腸と直腸・S状結腸が右側の閉塞部位へ収束するのでS状結腸軸捻転である.手術でS状結腸軸捻転を確認し,切除した.













  【参照症例】   1. 【症例 LE 31】
2. 【症例 ME 11】

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