その他(Miscellaneous)シリーズ8 RESIDENT COURSE 解答 【症例 MR 40】

横行結腸癌.Transverse colon cancer








図5〜図8で上行結腸(A)は液状内容物で拡張し,下行結腸(D)は虚脱しているので,図4の上行結腸1から,壁の変化(肥厚)に気をつけながら肛門側へ追跡すると,図13の16で閉塞する.図9から壁肥厚が始まり(△),図11と図12で腫瘤となり閉塞病変を示している(△).その病変はやや強く造影され,図11と図12で腸管内へ突出する部分は辺縁不整で悪性腫瘍を強く示唆する.すなわち横行結腸癌による大腸閉塞と診断する.小腸の拡張はほとんどなく,図5〜図8で▲は壁内気腫の可能性があり,直ちに減圧処置を要する状態と解釈すべきである.正確なCT診断がなされ大腸ファイバー検査が施行された.横行結腸中央部に癌と思われる閉塞病変を認め,減圧のためのイレウスチューブを挿入した(図A:↑,白矢印が閉塞部位).約1200ccの便汁が排出され腹部膨満は改善した.手術および病理所見:横行結腸癌.図13〜図15の壁肥厚した回腸末端(TI)についての詳細は不明.








  【参照症例】   1. 【症例 GR 41】
2. 【症例 GR 44】

 【 ←前の問題 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】