その他(Miscellaneous)シリーズ7 RESIDENT COURSE 解答 【症例 MR 32】

下行結腸癌穿孔.Perforated descending colon cancer



図4〜図11で下行結腸周囲の脂肪組織の濃度上昇と,腹膜および腎筋膜前葉の肥厚があり(↑),急性炎症を示している.下行結腸の壁肥厚は図6〜図9間での△の部分に限局し,憩室は認められない. 壁肥厚を呈する△の下行結腸には造影効果が認められ腫瘍性病変を疑う.すべての所見を一元的に考えると下行結腸癌の穿孔の可能性が高い.憩室炎として抗生物質で保存的に治療され,1週間で症状が軽快し退院した.後日外来で行った注腸造影(図A)でapple core signが確認された(▲).内視鏡下生検でadenocarcinomaと診断され結腸左半切除術を行った.






  【参照症例】   1. 【症例 LR 1〜5】
2. 【症例 LR 6〜10】

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