その他(Miscellaneous)シリーズ5 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 23】

十二指腸癌.Duodenal cancer






図10と図11の↑が幽門輪と思われ,胃と十二指腸(丸数字12)が拡張し,総胆管と膵管も拡張しているのでVater乳頭部あたりでの閉塞を示唆する.図6の十二指腸から壁肥厚を示し(▲),図7〜図9で腫瘤となり,総胆管が消失する図11まで続く.造影効果は強くないが,造影のされ方は極めて不整で悪性腫瘍を強く示唆する.総胆管が消失する図11が乳頭部だとするとかなり頭側十二指腸の腫瘍性病変である.図Aは十二指腸造影で,△が辺縁不整な病変で,生検でadenocarcinomaと診断された.膵頭部十二指腸切除術を行った.






参考症例(十二指腸癌,5mmスライス):57歳男性.1ヶ月前からの,次第に増悪する食欲不振と嘔気のため来院した.
図1〜図4で胃と十二指腸が液状内容物で拡張している.原因は図5〜図13の不整な壁肥厚(▲)と腫瘤(▲)である.内視鏡検査で十二指腸癌を認め,生検でadenocarcinomaと診断された.図Aは十二指腸造影で,△が癌病変.
















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