その他(Miscellaneous)シリーズ5 RESIDENT COURSE 解答 【症例 MR 25】

特発性食道破裂.Boerhaave’s syndrome



大動脈は正常に造影され,intimal flapを認めず大動脈解離の所見はない(上胸部のCTは省略).左側に胸水があり(※),▲は縦隔内気腫である.嘔吐後の激しい背部痛で,胸水と縦隔内気腫を認めれば,まず考慮すべき疾患は特発性食道破裂(Boerhaave症候群)である.手術で下部食道左側の破裂を認めた.






参考症例(特発性食道破裂):53歳男性.飲酒の翌朝,2回嘔吐した直後に左前胸部痛が出現し,増強したため来院した.
↑はNGチューブが挿入された食道で,▲は縦隔内気腫,胸水(※)と気胸(白矢印)を認めれば食道破裂を疑い,図Aの食道造影で左胸腔内に露出した造影剤(△)で確定診断となる.












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 【症例 ER 110】

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