その他(Miscellaneous)シリーズ2 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 6】

感染性肝嚢胞.Infected liver cyst


図12で両側の腎臓にも多発性嚢胞があり(▲)多発性嚢胞腎polycystic kidneyで,全図でそれに伴う多発性肝嚢胞がある.図4〜図5の肝左葉の△は他の嚢胞と比較し壁が肥厚し強く造影され,嚢胞内の背側のdensityがやや高濃度となっており,図6〜図8では後方に浮腫を思わせる低濃度域があり(↑)膿瘍と断定できるので感染性肝嚢胞と診断する.経皮的ドレナージでは膿性の内容物を認め,E.coli.が培養された.5日後に解熱した.









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文献考察:感染性肝嚢胞,本邦集計29例の検討
感染性肝嚢胞の1例
  Author:並川努(高知県立幡多けんみん病院), 中村生也, 近藤雄二, 山下邦康, 荒木京二郎
  Source:日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)61巻6号 Page1530-1535(2000.06)
Abstract:81歳男.上腹部痛, 全身倦怠感を訴え受診した. 心窩部に軽度の圧痛を認めるが反跳痛はなく, 白血球数14,470/mm3, CRP15.3mg/dl, CEA0.5ng/ml, CA19-9
  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ14 【症例 ER 70】

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