文献考察:膿腎症pyonephrosis(pyohydronephrosis)
【明日まで待てない画像診断 腹部・骨盤】 泌尿器領域
Author:竹林茂生(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター)
Source:画像診断(0285-0524)21巻11号 Page1213-1219(2001.10)
Abstract:放射線診断医は,得られた画像診断の結果を主治医に至急に報告しなければならない様々な疾患がある.泌尿器領域における画像診断を,その緊急性によりカテゴリーを3群に分類し,あわせて血管病変,感染症,出血,外傷に関してカラードプラ,CT検査等の有用性について解説した. 追記:[カテゴリー1]緊急処置の必要性がある疾患ではないが,主治医に今後の検査,あるいは治療行為に対して注意を喚起しなくてはならない疾患,[カテゴリー2]治療効果が期待できる時間的制約(golden time)はないが,放置しておくとさらに患者の状態が悪くなると予想される疾患,[カテゴリー3]治療効果が期待できるには時間的制約があり,きわめて迅速な治療行為が要求される疾患.泌尿器科感染症でカテゴリー3には膿腎症.pyonephrosis(pyohydronephrosis),腎周囲膿瘍と気腫性腎盂腎炎がある.膿腎症とは水腎症に化膿性の感染が加わり,膿性の尿で満たされている状態である.糖尿病が基礎にあることが多い.15%の症例は発熱を認めない.経皮的腎瘻造設(または逆行性尿管カテーテル挿入)を施行し,膿のドレナージが必要である.
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