図７〜図１１で上行結腸（A）は普通便を含み，小腸または盲腸が出血源である可能性は極めて低い．図６の上行結腸1から肛門側へ追跡すると，図２の7から横行結腸となり図９の14の中央部へと進展する．図７〜図１０の△はextravasationで，多数の憩室を認め（↑），横行結腸憩室の出血である．緊急大腸ファイバー検査で横行結腸中央部に多数の憩室と血腫の存在（図A：▲）を認め，憩室の１つからoozingがありHSE（hypertonic saline＋epinephrine）を局注し止血に成功した．