腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)10 EXPERT COURSE 解答 【症例 GE 49】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction with no necrosis








図1のMorison窩と,図21の骨盤腔内に少量の腹水(※)があり,腹腔内脂肪が少ないので腸間膜の浮腫は不明だが,図7と図8で血管の怒張があり(△),拡張した小腸はgaslessだから絞扼性小腸閉塞を疑いclosed loopを証明してみる.図20のAは図14のGで,1は図13の55で閉塞し,図14で虚脱した小腸SBがあり,図10のa〜図1のr が単純閉塞の小腸と思われ,closed loopが証明された.腹水は少量で,目立った腸間膜の浮腫もなく壁の造影効果は良好だから壊死はない.CTで絞扼性小腸閉塞と診断され手術を行った.小腸中央部で腸管同士が癒着屈曲し約50cmの小腸が絞扼されていたが虚血所見は軽度であり(図A),癒着剥離を行った.













  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 3 【症例 LE 13】

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