図21〜図24で腹水があり(※),図13〜図16では腸間膜間の腹水があり(▲),図11と図12の↑は血管の怒脹を示している(↑).拡張した腸管はgaslessで,壁の造影効果は図5と図6の拡張のない腸管と比較して明らかに低下しており,さらに図14〜図18の△は壁に沿った,ニボーを形成しない線状のガスは壁内気腫であり(他の図にも認める),かなり進行した絞扼性小腸閉塞である.これだけ所見があればclosed loopの証明は不要であるが,念のため図23のAと1から追跡すると,Aは図12のTとなり閉塞し,1は全く同部位の82となり,beak signを呈し閉塞する.82は図13の虚脱した小腸SBに連続し,図11のa〜図5のh が単純閉塞の小腸で,closed loopの証明ができた.腹膜刺激症状はなかったがCTで絞扼性小腸閉塞を疑い手術を行った.約60cmの小腸が,バンドによる絞扼性小腸閉塞を起こし壊死に陥っていた(図A).
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