腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)10 RESIDENT COURSE 解答 【症例 GR 48】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction with necrosis










骨盤腔内で拡張した小腸はgaslessで,図6〜図9で腸間膜の浮腫がある(▲)ので,closed loopを証明すれば絞扼性小腸閉塞である.図9のAは図3のGで,1は同部位の15で閉塞し,図2で虚脱した小腸があり,図1のa とb が単純閉塞の小腸と解釈すれば追跡した腸管はclosed loopであり,絞扼性小腸閉塞と診断できた.一見壁は普通に造影されているように見えるが,下段の単純CTで筋肉と同等にまたはそれ以上のdensity(↑)を示しているので出血性壊死に陥っているのである.筋性防御があるので手術となった.Bandにより約60cmの回腸が絞扼され壊死に陥っており,切除した.






  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 3 【症例 LR 11】

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