図1〜図4の,ニボーを形成しない,壁に沿った線状のガス△は壁内気腫である.図4から下行結腸を肛門側へ追跡すると図10の22で盲端になるが,図13の19で壁肥厚があり(▲),beak signを呈しそこが閉塞部位である.図14と図15で強く造影される,辺縁不整の腫瘤となり(▲)悪性腫瘍であろう.図14のa〜図18のm が肛門側のS状結腸と直腸.壁内気腫があるので緊急に大腸ファイバーを行い,肛門より35cmの部位にほぼ全周性の,II型の腫瘍を認めたのでS状結腸に人工肛門を造設した.後日切除したのが図Aで↑が癌病変.病理:moderately differentiated adenocarcinoma.
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