図９〜図１３で下行結腸（DC）は虚脱し，上行結腸は拡張しているので図１３の1から肛門側へ追跡すると図６の16で閉塞する．原因は図４〜図７の病変▲で，造影効果の強い，やや不整な造影のされ方の，辺縁も不整な腫瘤だから，悪性腫瘍であろう．すなわち横行結腸癌による閉塞と診断できる．図６のa〜図１のｆ が虚脱した肛門側の横行結腸であろう．内視鏡検査でCT所見どおりに診断され，経肛門的に減圧チューブを挿入した（図A）．後日行った注腸造影が図Bで↑が癌による狭窄部位．手術及び病理所見：横行結腸癌，well differentiated adenocarcinoma．