腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)8 EXPERT COURSE 解答 【症例 GE 40】

SMA塞栓症(壊死)・脾梗塞・左腎梗塞.SMA embolism with necrosis,splenic and left renal infarction












図1と図2で脾臓梗塞があり(↑),図3〜図6で白矢印は左腎梗塞を示している可能性がありSMA領域を検索する.下段の図13〜図24で結腸(C:盲腸,D:下行結腸,S:S状結腸,R:直腸)と右側の一部小腸(▲)以外の小腸の壁の造影効果が低下している.SMAは図9まで開存しているが,図10から内腔が造影されなくなり(△),かなり末梢型だがSMA塞栓の診断が可能である.図3でIVCが狭小化しており,この脱水状態を改善しないとNOMIの要素が加わり腸管壊死を早める,または拡大する可能性がある.正確な診断にいたり手術となった.小腸の大量壊死を認め(図A),空腸約50cmと回腸末端5cmを残し切除した.













  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 15 【症例 LR 72】
2. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 15 【症例 LE 71】

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