単純CT図1〜図3で十二指腸の走行部位に一致してdensityの高い腫瘤があり(△)、図9〜図14の造影CTではdensityの低い腫瘤(△)だから血腫、すなわち十二指腸壁内血腫を強く疑う。図12〜図14では後腹膜血腫を伴い(▲)、図12と図13の↑は異常血管または造影剤の血管外漏出extravasationを示唆する。第7病日に行った十二指腸造影で十二指腸水平脚にて尾側からの粘膜圧排像を呈し(右上図17の⇧)、第8病日に行った内視鏡検査では粘膜下腫瘍様の腫瘤性病変を認めた(図18の⇧)。:十二指腸
十二指腸粘膜下腫瘍の診断で手術を行ったら十二指腸水平脚の壁内血腫であり、血腫除去と十二指腸壁の一部を切除した。病理報告:血腫の壁には毛細血管の拡張・増生を伴っておりangiodysplasiaの破綻を否定できない。
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