腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)5 EXPERT COURSE 解答 【症例 GE 24】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction with no necrosis








図1でMorison窩に,図2と図3で上行結腸外側に腹水があり(※),骨盤腔内の拡張した小腸は比較的gaslessで,図16と図17では腸間膜の浮腫がある(▲)ので絞扼性小腸閉塞を疑い図19から追跡してみる.Aは図12のHで閉塞し,1は図11の41で閉塞する.完全に虚脱はしていないが,拡張のない小腸SBが近辺にあり,図9から始まる,小腸内糞便を含むa→b→c→d→e→f が単純閉塞の小腸だからclosed loopである.壁は普通に造影されており壊死はないと診断する.DC:下行結腸.2日後腹膜炎症状を呈したので手術となったが,空腸の130cmにわたる,索条物による絞扼性小腸閉塞で壊死に陥っていた.正確に診断し手術すれば腸管切除は避けられたと思われる症例である.














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