腹部単純写真の輸出脚の走行を参考にしてCTで図5の1から追跡すると図25の55となり閉塞する.最下段の虚脱した直腸R1は上行し同図25の55と連結する.下段の図28〜図30では輸入脚のS状結腸がbeak sign(↑)を示し,そこから尾側は次第に小さくなっていく.下行結腸との連結は証明できないが以上の所見からS状結腸捻転はほぼ間違いないといえる.手術でS状結腸捻転による壊死を認め(図B),Hartmann手術が行われた.S状結腸捻転の壊死所見の診断は,拡張して壁が薄く,ガスが充満している症例が多くCTでは困難である.
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