応用問題(Practical Exercises)31  解答 【症例 P31-9】

胃大網動脈感染性仮性動脈瘤破裂.Rupture of infected pseudoaneurysm of gastroepiploic artery






上段の術後10日目(25日前)のCTで膵頭部(H)周辺に血腫(△)を認める.白矢印はステイプラ-.
下段で血腫(△)が増大し,図10〜図12で新しい高濃度の腹水(※:血腫と血液)を,図14〜図16で動脈瘤(↑)を認めるのでその破裂と診断できる.図10と図11の血腫内のガス像(▲)はガス産性菌による感染を意味するので,血腫が感染して発生した感染性仮性動脈瘤破裂であろう.血管造影が行われた(最下段).









図Aの腹腔動脈からの,図Bの選択的造影で胃大網動脈瘤(↑)が確認され,コイルで塞栓した(図C:白矢印).抗生剤投与で発熱と腹痛も消失した.



  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ30 【症例 ER 149】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 応用問題一覧に戻る 】