上段の図16と図17で▲はBauhin弁で,回腸末端(Ti)は図16から始まり下行する.横行結腸(Tc),上行結腸(Ac)と盲腸(Ce)は粘膜下浮腫による壁肥厚を示し,その病変の長さから下痢の有無に関係なく感染性腸炎の可能性が極めて高い.下段図22と図23の↑は周囲の腸管より強い造影効果を示す管状構造物で腫大した虫垂の可能性が高く,図23から追跡すると1は図31の9で盲端となり,Aは頭側へ展開し図20のGで盲腸に連続するので急性虫垂炎である.下記参照症例で強調したように感染性腸炎に急性虫垂炎を合併または続発することは決してまれではないことを示している.発症後14時間で手術となり上記所見が確認された.病理所見:gangrenous appendicitis.
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