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応用問題(Practical Exercises)31 解答 【症例 P31-2】
急性膵炎.Acute pancreatitis
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上段で膵体部(B)尾部(T)に腫大はなく,周囲脂肪組織の濃度上昇を認めず,図1〜図3の脾臓と同等に造影されている.図8から図13の膵頭部(H)にも腫大はなく造影効果も良好だが,下段の図10〜図12の脂肪組織の濃度上昇(▲:不均一で境界不鮮明なので浮腫)と,十二指腸(Du)尾側の液貯留(△:均一で境界鮮明なwater density)を認めるので頭部中心の急性膵炎である.J:空腸.
頭部の腫大に関して,上段の通常の横断画像(axial)では腫大を認めないとしたが,下段の冠状断画像図27で上下(頭側から尾側)を計測してみると図Aの椎体の横径を超えている.冠状断画像は,横断画像では認識困難な上下の大きさを直接示す.これは極めて重要な情報であり,正確な診断には冠状断画像は不可欠と筆者は感じ始めている.2日後には腹痛が消失し3日目に退院した.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ12 【症例 ER 56】
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