横行結腸は図5のT1から同図T33へと展開し,回腸末端(Ti)は下段の図21から始まり下行するが虚脱している.上段の△は遊離ガスである.最上段の図5で下行結腸は6cmに拡張しているのでその肛門側で閉塞している可能性が高いので図6の1から追跡すると,図34の40となる.最下段の図41の直腸Aから逆行性に追跡すると,図33のPとなるので図35の39とNでつながるのであろう.図35〜図37の↑は高濃度に造影されるので癌を示している可能性が高く,閉塞の原因と思われる.図23で盲腸は12cm以上に拡張し,右側結腸に壁内気腫(▲)を広範囲に認め,虚脱した(拡張のない)回腸末端と,穿孔を起こしやすい3要素をすべて有するので盲腸穿孔との診断となる.手術でS状結腸癌(図B:↑)による閉塞と盲腸前壁に5mm大の穿孔を認めた,
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