図2〜図9は省略.下段図19〜図21の盲腸(↑)は液状内容物を含まないので拡張した小腸は機械的閉塞である.Gaslessであるが最下段の骨盤腔内に腹水を認めず,絞扼性小腸閉塞特有の腸間膜の濃度上昇も認めないが,下段の拡張した小腸は追跡容易な大きさと数だから図31から追跡してみる.Aは図22のJで,1は図23の15でbeak signを呈し閉塞するのでclosed loopを形成している.Jと▲の小腸とは内容物が全く異なるので連結しない.図21と図22で肛門側の虚脱した小腸(Sb)を認め,口側の単純性閉塞の小腸は図21の丸数字1から下行し(上下に垂直に走行する間は同じ奇数),図18の丸数字5まで拡張している.図20のa〜図16のeと,上段の印のついていない拡張した小腸との連続性は不明だが,closed loop形成は明らかである.絞扼された小腸壁の造影効果は単純性閉塞の壁と同等でありviableと解釈する.発症から6時間が経過しているが,腹水と腸間膜の濃度上昇を認めない,最上段の図1でIVCの大きさが正常で脱水がないことから絞扼部で締め付けが弱くviabilityが保たれているのであろう.次症例へ続く.
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