回腸末端(Ti)は図11から始まり下行し,盲腸(Ce)は図17で盲端になる.盲腸(Ce)と上行結腸(Ac)は12cmに及ぶ(図17の盲腸末端から図4まで7cm+図3の5cm)粘膜下浮腫による全周性の壁肥厚を示し,図14で憩室(△)を認め,図9〜図14で腸管外脂肪組織の濃度上昇(▲)を認めるので図11〜図14の↑を責任病変とする憩室炎である.図16の1〜図19の8は腫大した虫垂であるが,周囲脂肪組織の濃度上昇を認めず,憩室炎による二次性所見である.図7と図8の白矢印はリンパ節であろう.Tc:横行結腸.5日間の抗生剤投与で症状が消失した.
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