応用問題(Practical Exercises)27(外傷)  解答 【症例 P27-7】

脾損傷の大出血.Massive hemorrhage from ruptured spleen


















脾損傷があり.早期相の▲は晩期相の△となるが,明らかに変形して大きく拡散しているのでextravasationである.早期相で11スライス,晩期相で14スライス,平均して12.5スライス,7mmスライスCTだから大出血の基準14スライスを超えないが,複数の出血部位を認めるので大出血と判断すべきである.viableな脾臓は晩期相図12〜図22の↑部分だけで大部分が血流のない脾臓は脾門部の脾動脈本幹が出血源であることを意味する.TAE(Transcatheter Arterial Embolization:経カテーテル血管塞栓術)より手術による脾摘の適応であると判断すればExpert.手術となり脾摘が施行されたが,最終出血量(脾摘操作中の出血量を含む)は5000mlであった.


















  【参照症例】   1. 日本外傷学会臓器損傷分類2008
2. 外傷(Trauma)シリーズ1 【症例 TE 1】

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