Foleyカテーテルのバルーンとその先端に注意.CTでは下段の早期相(Early)図28〜図35の白矢印が恥骨骨折.早期相の下段図25〜図28の▲は,晩期相の図29〜図32で形を変え拡散している(△)のでextravasationであり,動脈性の活動性出血を意味しTAE(Transcatheter Arterial Embolization:経カテーテル血管塞栓術)を行う適応である.上段の晩期相図13〜図24の↑は早期相では描出されていない,動脈よりdensityが高い,図24で膀胱に近づいていくので尿管である.右側尿管はなぜか描出されていない.血管造影(最下段図C〜図E)では自然止血したようでextravasationを認めないが,念のため両側の内腸骨動脈をゼロフォム細片で塞栓した.Hbが10.5から6.4g/dlに低下したので3単位の輸血を要したが以後は順調に経過した.
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