図3〜図6で皮膚の刺創部位と肝外側区域の刺創(白矢印)が描出されているが,肝刺創周囲にはextravasationや血腫を認めないのでminor injuryである.胃と脾臓周囲の※はwater densityの腹水の中に高濃度の部分が混在しており血液と血腫を示している可能性が高い.膵臓(H:頭部,B:体部)は図11で背側で一部つながっている(白矢印)が,図12と図16では断裂(↑)を示している.早期相(上段の)図7〜(下段の)図15までの▲は,晩期相(上段の)図10〜(下段の)図23の△となり形を変え拡散しているのでextravasation(造影剤の血管外漏出)であり膵断裂部からの活動性出血を意味する.Du:十二指腸.最下段のCT angioで腹腔動脈の分枝からのextravasation(↑)を認める.手術で膵断裂,断裂部からの動脈性出血を認めた.止血と膵体尾部脾臓摘出が行われた(図A).
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