図13〜図26の↑の病変は脂肪を含む卵巣腫瘍であろう.図16〜図18で盲腸(Ce)に液状内容物を認めないので拡張した小腸は機械的閉塞である.Gaslessであるが腹水と腸間膜の濃度上昇を認めないので単純性閉塞の可能性が高い.図28から追跡すると1は図4の67となり上行し,Aは図15のZで閉塞するのでそこでの単純性閉塞である.図9の拡張の軽いabは,aが図13のaで閉塞し,bは図19でUターン図15で閉塞(太字b)しclosed loopを形成しているようなので絞扼性と診断しても矛盾しないが,絞扼された小腸の拡張が軽度で,口側の単純性閉塞の小腸がこれほど著明に拡張した症例は極めてまれである.図10のxyはxとyに分かれて上行する.手術では索状物(図B:▲)による単純性閉塞で,絞扼された小腸は認めなかった.abは不完全閉塞のため液状内容物を含む肛門側の小腸ということである. 右卵巣はmature cystic teratoma,no malignancy(図A).右卵巣腫瘍と単純性小腸閉塞で正解.
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