腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)4 RESIDENT COURSE 解答 【症例 GR 17】

十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer



肝臓周囲の腹壁直下と胃周囲に遊離ガスがある(↑)が,小弯側に浮腫性肥厚を認めず胃に異常所見はない.図7と図8で十二指腸球部前壁が浮腫状に濃度が低下しやや肥厚しており(▲),その壁の欠損像を意味するガス像(△)は十二指腸潰瘍であり,その穿孔と診断できる.ガストログラフィンによる透視検査で十二指腸球部の変形を認める(図A:↑)が造影剤の漏出はなく,CTで腹水を認めないので保存的に治療し,10日間で軽快退院した.





  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ3 【症例 ER 11】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ3 【症例 ER 13】

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