最上段の図7と図8でTcが横行結腸でDcが下行結腸と思われるので,▲はS状結腸であろう.尾側へ追跡すると図11でA3とB3の2つに分かれ下行する.Aは図23のA15で閉塞し,Bは図35のB27でUターンし図24のB38で閉塞するのでAとBはそこでclosed loopを形成する.最下段の図37の直腸R1〜図32のR6は虚脱していないが,図31のR7から虚脱し上行,closed loopの閉塞部位あたりで不明となる.図27の下行結腸(Dc)はD1となり上行し,図16のD11でUターンし図21D16となり閉塞部位へ近づくのでS状結腸捻転の診断がつく.図9のB1〜図11のB3,図9のA1〜図23のA15がガスではなく糞便で充満しているので腹部単純写真で典型的なcoffee bean signを示さないが,CTでS状結腸捻転の確定診断が可能である.同所見が大腸ファイバー検査で確認され,整復された.
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