応用問題(Practical Exercises)20  解答 【症例 P20-10】

大腸アニサキス症.Colonic anisakiasis






図9の肝弯曲部を中心に上行結腸(Ac)と横行結腸(Tc)が著明な粘膜下浮腫を呈し,上行結腸(Ac)背側の液貯留(※)も認め,限局性の激しい炎症性病変を示している.前回の19-9(上行結腸潰瘍)と類似した所見だが,6日後の大腸ファイバー検査(図A)で肝弯曲部に伸展不良,1/3周の浮腫,発赤とびらんを認め,虫体を認めないがアニサキス症の可能性が高い.生検(図A:1〜3の部位)で浮腫と好酸球を含む炎症細胞の浸潤を認める.6日間で症状が消失したので大腸アニサキス症であろう.







  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)6 【症例 GE 26】

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