応用問題(Practical Exercises)19  解答 【症例 P19-8】

Schonlein-Henoch紫斑病. Schonlein-Henoch(anaphylactoid) purpula












上段の図12で分岐する回腸末端(Ti)から,一部の空腸(▲:臍を中心に右上から左下への斜線を境に空腸は左側に位置する傾向がある)以外に広範囲の小腸に壁肥厚を認め,なんらかの炎症性疾患である.下段の単純CT図21〜図24で高濃度の回腸末端(↑)は壁内血腫を示唆し,単純CT図29〜図32の高濃度の腹水(△)は血性であろう.従って血管炎による壁内血腫,特にSchonlein-Henoch紫斑病を疑うべきである.第6病日に関節症状と下肢に紫斑(図A)が出現し,紫斑の生検でanaphylactoid purpulaと診断され,ステロイド剤投与で治癒した.

















  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ20 【症例 ER 98】

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