応用問題(Practical Exercises)19  解答 【症例 P19-7】

穿孔性盲腸憩室炎・膿瘍形成.Perforated diverticulitis of cecum with abscess formation









回腸末端(Ti)は図12で分岐し下降する.図14の1〜図9の6は腫大した虫垂で周囲脂肪組織の濃度上昇を伴う.図8〜図12の↑は液状内容物を含み膿瘍であろう.上行結腸(Ac)に憩室(▲)を認め,首座は憩室炎? 虫垂炎? 虫垂炎で根部の炎症が強いと盲腸から上行結腸に5cm(10mmスライスCTだから5スライス)程の粘膜下浮腫を認めることはあるが,この例では図3まで粘膜下浮腫が及ぶので憩室炎の可能性が高い.回盲部切除が行われ,病理検査で虫垂はcatarrhalis,盲腸に膿瘍を伴う強い炎症(phlegmonous)を認め,膿瘍を形成する穿孔性憩室炎と二次性虫垂炎との診断となった.









  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ20 【症例 RR 99】

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