上段の図10〜図12の↑は盲腸(Ce)と思われる腸管の内側にあり虫垂根部の糞石であろう.盲腸内液状内容物は拡張した小腸が麻痺性イレウスであることを意味する.図12の糞石(↑)は図13の1と連続し,図10の6までがやや腫大した虫垂である.図4〜図20のAと,図19〜図30のBは一見小腸に見えるが,上下で盲端になり壁の造影効果を示しているので膿瘍である.手術で軽度腫大した虫垂が根部で穿孔していた,拡張した小腸をたぐると複数の膿瘍が破れ大量の膿が吸引された,盲腸から50cmの部位の回腸にMeckel憩室(CTでは診断不可能)を認めたので虫垂と共に切除した(図A).病理:gangrenous appendicitis with perforation
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