応用問題(Practical Exercises)17  解答 【症例 P17-5】

遊離ガスを伴うpneumatosis cystoides intestinalis(腸管気腫性嚢胞症,腸管気腫状嚢胞症,腸管嚢腫様気腫,腸管嚢胞様気腫,腸壁嚢状気腫症,腸壁気腫症)





図1〜図4で遊離ガス(G)と腹水(※)を認めたら消化管穿孔の可能性は極めて高いが,例外のない法則はないから100%ではない.図Aの▲は小腸の壁内気腫を示しており,CTでは図23〜図28の↑である.熱はなく,腹部全体に圧痛はあるが軟で反跳痛や筋性防御を認めないのでpneumatosis cystoides intestinalis(腸管気腫性嚢胞症)破裂による遊離ガスと判断し保存的に経過観察した.翌日には腹痛と圧痛が消失し,第6病日に食事開始し以後順調に経過した.








  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ4 【症例 EE 20】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 応用問題一覧に戻る 】