応用問題(Practical Exercises)15  解答 【症例 P15-8】

肝硬変.傍臍静脈瘤(腹腔内)破裂.Liver cirrhosis・intraperitoneal rupture of paraumbilical vein




















肝臓は萎縮し大量の腹水を認める.図1の門脈左枝(△)を尾側へ追跡すると,側副路として下降し臍(図24)周辺から最大限に拡張し最下段の図46と図47で左外腸骨静脈(白矢印)に合流する.図42で左外腸骨静脈(白矢印)は右側よりはるかに増大し,大量の門脈血が流入していることを示している.








腹痛と貧血の原因は? 上段の図21から下段の図36で,早期相の↑は後期相で形を変え拡散する(▲)のでextravasationであり,活動性の出血を意味する.側副路の門脈血より薄いのは大量の腹水で急速に希釈されたからである.手術で同所見が確認された.



















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