応用問題(Practical Exercises)13(外傷)  解答 【症例 P13-7】

腹腔内膀胱破裂.Intraperitoneal rupture of urinary bladder



















上段の画像で,遊離ガスを伴わない大量の腹水(※)と,図21と図22の膀胱周囲の血腫(↑)は膀胱破裂を示唆する.図12と図13で▲は図14の膀胱内造影剤と重なるので異常所見ではないが,△は膀胱外へ濾出した造影剤の可能性があり,膀胱造影の適応である.下段の画像で膀胱は図33が頭頂部だから,大量の,造影効果を示す腹水が示されている.図29で△は造影CT後に膀胱から濾出し腹水で薄まった尿の造影剤で,▲は膀胱内尿と同等な濃度を示しているので,血管造影後膀胱から濾出した新鮮な尿であり,膀胱破裂と診断できる.手術で4cm大の膀胱破裂を認め単純閉鎖した.













  【参照症例】   1. 外傷(Trauma)シリーズ9 【症例 TR 45】
2. 日本外傷学会臓器損傷分類2008

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