応用問題(Practical Exercises)13(外傷)  解答 【症例 P13-8】

腸間膜裂創(extravasationあり)・空腸穿孔.Mesenteric laceration with active bleeding・perforation of jejunum












腸間膜間に大量の血腫を認め腸間膜損傷による大量出血で,扁平化した図1のIVCは重度のhypovolemiaを意味する.出血部位が少なくとも3箇所ある.早期相のextravasation:Aは晩期相のBとなり,Cは同様に晩期相でDとなりスライス数が増え拡散する.図14のEと,図24,図29〜図31のFは早期相では認めない,晩期相だけのextravasationであるので静脈性の出血であろう.手術でTreitz靱帯から100cmの部位で活動性の動脈出血を伴う腸間膜裂創と,同部位での空腸穿孔を認めた.
















  【参照症例】   1. 外傷(Trauma)シリーズ6 【症例 TR 27】
2. 日本外傷学会臓器損傷分類2008

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