応用問題(Practical Exercises)13(外傷)  解答 【症例 P13-1】

肝中心性破裂(extravasationあり)・皮膜下血腫.Hepatic intraparenchymal hematoma with extravasation・subcapsular hematoma












肝損傷があり,図3の早期相(動脈相)の↑は中間期相(図7,図8,図17)の△,さらに晩期相(図11,図12,図21と図22)の▲となり大きくなり拡散するので動脈性のextravasationである.下段の↑は3相で大きさと形に変化がないので正常血管である.もしその血管が2倍くらい太ければ仮性動脈瘤と診断する.












下段の白矢印は肝臓を凸レンズ型に圧排しているので皮膜下の血腫を意味する.






図Aと図Bの血管造影でextravasationを認めなかったが,CT所見よりS8領域が出血部位と考え3ml 程のスポンゼル砕片で塞栓した.下段はその後の経過で,血腫が液状化し次第に吸収され縮小しつつある.








  【参照症例】   1. 外傷(Trauma)シリーズ2 【症例 TR 6,7】
2. 日本外傷学会臓器損傷分類2008

 【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 応用問題一覧に戻る 】