図1の腹部単純写真では特異的な所見はない.図2の1とAを尾側へ追跡すると,1は図18の17と図19の18でbeak signを示し(↑)図23の22で盲端になる.図24の虚脱した直腸R1は図19のR6となり18のbeak signと連結する.Aは図14の虚脱したMとなり,図17の下行結腸D1から下行し,D8から上行してきたD14と連結するのでS状結腸捻転である.直腸がA〜Mの下行脚につながれば180度または540度の捻転だが,直腸が上行脚につながるので360度または720度の捻転である.A 〜MのS状結腸下行脚はガスを含まないのでcoffee bean signを呈しないのである.
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