図1はcoffee bean sign(↑)であるので,CTでS状結腸捻転であることを証明してみる.図2の1とAはそれぞれ図17の16と図16のOとなり盲端になる.図13と図14で2つのbeak signが示されている(▲).図7の下行結腸D1は図12のD6となり図13のbeak signに連結すると考えられる.骨盤腔内で直腸を同定するのは困難なので,図12のR1を追跡すると,図11でUターンして図19のR10となり,虚脱した直腸と解釈できる.従って1〜16とA〜0はclosed loopであり,図13で下行結腸と虚脱した直腸に連続するのでS状結腸捻転である.この症例で特徴的なことは図8〜図12でS状結腸間膜の強い浮腫があり(※),図8と図9で血管が怒張している(△)ことである.大腸ファイバーでガス抜きを行ったが,粘膜は軽度の虚血状態を呈していた.
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