腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)3 RESIDENT COURSE 解答 【症例 GR 11】

S状結腸捻転.Sigmoid volvulus








図1の腹部単純写真でガスで拡張した腸管▲はcoffee bean signで,S状結腸捻転を強く示唆する.CTで診断するには,図2のA1が図1のcoffee beanの頂点部分と思われるので図3のBと2を尾側へ追跡する.Bは図5のDと図6のEでbeak signを呈して(↑)下行し図16のOで盲端になりそうだ.図16の虚脱した直腸R1は図7でR10となり,図6のEのbeak signへ連結する.他方図3の2は図11でUターンし図5で虚脱した下行結腸(DC)と思われる腸管につながるので,S状結腸捻転である.内視鏡的に整復したが,2ヶ月後再発したのでS状結腸切除を行った.








  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 8 【症例 LR 37】

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