応用問題(Practical Exercises)12(吐下血)  解答 【症例 P12-7】

盲腸憩室出血.Bleeding cecal diverticulum






下段の図20と図21で盲腸(Ce)に多発性の憩室(▲)を認め,内容物は単純CTで高濃度を示しているので血腫であろう.従って,出血部位は上行結腸,盲腸または小腸の可能性が高い.図17と図18で↑は動脈内腔の造影効果より弱いのでextravasationではないと思われるが,完全に否定するにはDouble Phase 造影CTが必要であることを強調したい.最も可能性の高い出血部位として盲腸憩室出血と診断した.入院後1回少量の下血があったがその後は再発なく順調に経過した.






  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ6 【症例 MR 29】

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